好待遇ってホント?病院内保育の特徴や仕事内容について

公開日:2023/01/15   最終更新日:2022/12/14


働く親を持つ子どもたちを預かる「保育士」という仕事は、社会を支える縁の下の力持ちのような存在です。そんな保育士の方の中には、転職を考えている方も多いでしょう。そこで視野に入れてほしいのが、保育園以外での働き方です。この記事では、保育士が働く場所のうちの一つとして、医療従事者の子どもが通う病院内保育についてご紹介します。

病院内保育は忙しい?職場の特徴

冒頭でもお伝えしたとおり、病院内保育は医療従事者の子どもを預かる保育施設で、病院に併設されています。そんな病院内保育は、一般的な保育園と何が違うのでしょうか?病院内保育の特徴を見ていきましょう。

小規模の施設が多い

病院内保育は、一般的な保育園よりも小規模のところが多いです。病院内保育でも、受け入れる園児の対象が限定されていたり、保護者のシフトによって預かる子どもの数が違ったりすることが要因とされています。

場所によっては24時間365日開園しているところも

病院内保育は、24時間365日、年中無休で開園しているところもあります。病院は、24時間365日患者さんを診ています。そんな病院で働く医師や看護師の方が子育てをしながらでも働きやすい環境にするため、24時間365日開園しているのです。そのため当然、保育士も夜勤や早朝勤務が発生します。

保護者のシフトに合わせて子どもを預かる

病院内保育は、病院職員のシフトに合わせて子どもを預かります。保護者のシフトが日勤の場合は昼間子どもを預かり、夜勤の場合は夜間に子どもを預かるのです。保護者が休みの日は、子どもも登園はしません。そのため、正社員でもパートでも、働く時間が定まっていないのが病院内保育の大きな特徴でしょう。

病院内保育を選ぶメリット・デメリット

働く場所として病院内保育を選ぶと、どのようなメリットとデメリットが生じるのでしょうか?

子どもたちとじっくり向き合える

病院内保育の特徴でもお伝えしたとおり、病院内保育は小規模な施設が多いです。預かる子どもたちが少ない分、一人ひとりの子どもたちとじっくり向き合えます。

保護者との連絡が取りやすい

病院内保育は病院に併設されていることが多いため、保護者との連絡が取りやすいのも大きなメリットです。預かっている子どもが急に体調不良になってしまっても、保護者とすぐに連絡が取れるため、保育士も保護者も子どもも、みんなが安心して過ごせます。

行事が少ない

病院内保育は、園児全員がそろうことが少ないので行事も少ないです。そのため、一般的な保育園よりも保育士の業務負担が少ないというメリットがあります。

好待遇のところが多い

病院内保育は、勤務時間が不安定だったり、夜勤や早朝勤務が発生したりすることから、一般的な保育園に比べると好待遇のところが多いです。よりよい待遇が受けられる職場に転職したいという保育士の方は、病院内保育がおすすめです。

勤務時間が不安定

大きなデメリットとして、勤務時間が不安定という点が挙げられます。先ほどお伝えしたとおり、病院内保育は、保護者のシフトに合わせて子どもを預かります。そのため、時間帯によって預かる園児数に差があり、保育士もそれに合わせてシフトを組むので、どうしても勤務時間が不安定になってしまうのです。

夜勤・早朝勤務がある

好待遇とはいえ、やはり夜勤や早朝勤務をデメリットに感じる方は多いでしょう。また土日祝も開園しているので、土日休みを希望している方には病院内保育への勤務は向いていないかもしれません。

感染症に気をつける必要がある

病院内保育は、一般的な保育園よりもさらに感染症に気をつける必要があります。病院には、さまざまな患者さんが入院しています。そして、感染症にかかると、命の危険がある患者さんもいるのです。そんな患者さんに接する保護者を持つ子どもたちの間で感染症が流行してしまうと、その影響は病院内にも及んでしまいます。そのため、保育士自身も感染症に気をつけなければならないのです。

病院内保育で受けられる補助や待遇について

先ほどお伝えしたように、病院内保育は一般的な保育園よりも好待遇であることが多いです。具体的にどのような待遇なのか詳しく見ていきましょう。

病院内保育で働く保育士の給与

病院内保育で働く保育士の月給は、平均17.3万円、最高24万円とされています。ここに、夜勤や早朝勤務の手当てがプラスされていくイメージです。具体的には、夜勤1回で2,000円~1万円くらいの補助が出ます。手当の金額は施設によって異なるため、職場を選ぶ上でのポイントになるでしょう。

補助金制度

好待遇の要因の一つとなっているのが、病院内保育の運営側に支払われる補助金制度です。病院内保育は、一定の基準を満たすと運営費を一部補助してもらえる「病院内保育所運営事業制度」というものがあります。この制度では対象施設に区分を設けており、区分によって保育士の人数や保育時間が変わります。その区分も、病院内保育で働くうえでの基準になるでしょう。

まとめ

病院内保育の特徴についてご紹介しました。病院内保育は、医療従事者の子どもを預かる保育施設のため、一般的な保育園よりも保育時間が不規則になります。そのため、勤務時間も固定ではありません。夜勤や早朝勤務があるのがデメリットでもありますが、その分給与面では一般的な保育園よりも高いでしょう。好待遇の保育士の仕事を探している方は、ぜひ一般的な保育園に加えて病院内保育への就職も検討してみてください。

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