企業内保育ってどんな職場?働くメリットや特徴について解説!
待機児童が問題になっていますが、その解決方法のひとつとして注目を集めているのが企業内保育です。企業内保育とは、企業が社内や近隣施設に開いていており、自社社員とその子どもを対象とした保育所です。今回は、そんな企業な保育がどのような職場なのか、メリットや特徴も解説します。保育士で仕事を探している方は要チェックです。
企業内保育は3種類ある
企業内保育といっても複数の種類があり、その種類ごとに特徴も異なっています。そこで、ここでは代表的な企業内保育の種類3つを紹介します。
認可外保育所
各地方自治体の認可を受けずに運営されている保育所です。以下に紹介する、認可保育所や企業主導型保育所のように高い基準が設定されていないのが最大の特徴であり、自由な運営形態が採用できます。
一方で、助成金がでないなどのデメリットがありますが、設立までのハードルが低いため、とりあえず少しでも早く保育所の運営を始めたい企業から支持されています。ただ、認可外とはいえ保育所なので一定の制限はあります。設立の際には届け出が必要なため、完全フリーではありません。
企業主導型保育所
企業主導型保育事業の一環で設置されているタイプの保育所です。こちらも認可外の保育所に分類されますが、認可園と同程度の助成金が出るといった特徴があります。
比較的自由度が高く、園の運営時間と企業の営業時間を合わせたり、夜間や土日のみ開園したり、複数の企業が共同で利用したりできます。ちなみに、企業主導型保育所は2016年に始まったばかりの新しい取り組みです。今度増えると考えられています。
認可保育所
多くの方がイメージする保育所がこちらです。企業が書く地方自治体の認可を受けて、自社従業員の子どもおよび地域樹民の子どもに保育設備を提供します。
定員が20名以上であれば保育所型とされ、19人以下であれば小規模型に分類されます。どちらに分類されるかにより、人員配置の基準がそれぞれ異なっているので従わなければなりません。
企業内保育を選ぶメリット
近年、企業内保育を職場として選ぶ保育士さんが増えています。その理由として注目したい、企業内保育で働くメリットに迫ります。
土日に休める可能性が高い
企業内保育の場合は、一般的に企業の営業時間にあわせて運営されます。したがって、その企業が土日休みであれば、その保育所も土日は休みであり、保育士さんも週末の休みが各欲できるのです。
さらには年末年始およびお盆休みといった、休暇がある企業の保育園であれば、それらの時期もしっかりと休みが確保できます。「カレンダー通りの休みが欲しい」と考えている方に、企業内保育はおすすめです。
業務の負担が比較的軽い
企業内保育所の場合、自社の授業員の児童のみを預かり対象としているケースも多いです。その場合は、少人数保育に対応することになり、保育士1人あたりの児童も少なくなります。さらに、一般的な保育園ほど季節の行事が多くないため、行事の準備による残業および持ち帰り作業も発生しにくいです。
保護者が近場にいる
企業内保育所は、企業の敷地内に設置されていることが多いため、子どもに何かあっても、すぐに親に連絡できるメリットがあります。
児童が急に熱を出すことも少なくありません。そういったケースでも、即連絡が伝えられ、どういった対応を望んでいるか確かめられるのです。
企業内保育で働くためには
企業内保育にも複数の種類があり、さまざまなメリットがあることが分かってもらえたと思います。なかには、企業内保育で働きたいと考える方もいるでしょう。そこで気になるのが、企業内保育で働くために必要なことです。
特別な資格は不要
企業内保育で働く場合は、保育士資格は必須ではありません。したがって、資格がなかったとしても働き始められます。しかし、正規職員として働く場合は、保育士資格が必須になるため、望んでいる雇用形態によっては資格取得も考える必要があるのです。また、企業によっては病児保育をしているところもあり、そういった園では看護師資格が優遇されるケースが多いです。
保育・福祉関連の専門求人サイトを利用する
一般的な転職・就職サイトでも、保育士関連の仕事は探せます。しかし、数が限られるため、よりよい職場を探すのには適していません。そこでおすすめしたいのが、保育・福祉関連の専門求人サイトです。
そちらであれば、数多くの求人があるため、各企業内保育の求人を比較した上で、より自身の希望にマッチしたところを選べます。給与比較や利便性比較など、さまざまな比較を実施し、そのうえで最適なところを選びましょう。
まとめ
仕事を探している保育士さんを対象に、企業内保育とは何か、どういったメリットがあるのかといったことを解説しました。企業内保育とは、企業が社内や近隣施設に開いていており、自社社員とその子どもを対象とした保育所が一般的で、一部周辺地域の子どもを受け入れているところもあります。
企業内保育で働くメリットはさまざまあり、とくに注目したいのがお休みです。企業の営業日に合わせて運営されるため、週休2日が徹底されている企業であれば、その企業内保育も週休2日で対応してもらえるのが一般的です。今働いている保育園の休みに不安がある方は、この機会に企業内保育への転職を計画してみてはいかがでしょうか。