仕事が多すぎる!とお悩みの方に…保育士を続けるための工夫とは
「子供が好きで保育士になったけれど、仕事が多すぎる」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。やりがいもあり充実しているけれど、「プライベートの時間がない」「責任が重い」などの理由から、継続していくのが苦しいと感じる方も多いようです。そこで、本記事では今回はどうしたら保育士を続けられるのかついて解説します。
仕事の多さで退職を考える人は多い
保育士さんが退職を考える一番の理由は、仕事量が多いことです。子供が好きで保育士という仕事を選んだはずなのに膨大な仕事量に疲れ、退職を考え始めてしまいます。
では、どのような環境から退職を考えてしまうのでしょうか。ここでは、退職を考えてしまう保育士さんの現状について解説します。
子供と接する以外の仕事が多い
保育士さんは、常に子供と接する仕事だけをしているわけではありません。
例えば、子供たちがお昼寝している間に連絡ノートを書いたり、個々の指導計画を作成したり、年間行事に応じてお部屋を装飾したり、ピアノを練習したりと、子供たちと接していない時間も、事務作業などに追われています。
保育士さんにはこのように気が休まる暇もない環境の人もいます。
子供と向き合えない
多くの事務作業があり、いつの間にか子供と向き合う時間よりも、作業している時間が多くなってしまう保育士さんも多いようです。
子供が好きで選んだはずの職業が、子供と向き合わない時間が多いことに気づいてしまいます。その状況に疑問を持ち、ふと退職を考えてしまうのです。
仕事量が多いのはなぜ?考えられる原因とは
そもそも保育士さんの仕事が多いのはなぜでしょうか。ここでは、保育士さんの仕事を細かく分類して解説します。
書類が多い
保育士さんには、対応しなければいけない書類がたくさんあります。
毎日の出来事を記入する連絡ノート、保護者に渡すクラスのおたより、他の保育士さんとのやり取りで使う業務日誌、週間や月間、年間で考える指導計画など、保育士さんには、やらなければいけない書類仕事がたくさんあります。
行事が多い
保育園には、発表会や運動会、誕生会などほとんど毎月なにかしらの行事があります。
その行事の準備と日々の通常業務を平行して行わなければいけないため、休憩時間を削ってしまったり、残業したり、自宅に仕事の持ち帰りをして対応しています。
保護者対応が多い
保育士さんと保護者の方との接点は、連絡ノートなどの書類だけではありません。送迎のときに少しでも話せるようにしたり、電話や面談で相談や話し合いをしたりしています。
また、保護者の方と年齢が近い場合もあるため、仲良くなることもありますが、反対に相性が合わないこともあったり、ときには感情的になって、対応に苦慮したりすることもあります。
保育士の不足
保育園では、職員不足をパートタイムの保育士で賄っている場合があります。
人件費の問題で正社員が少ない保育園も多く、慢性的な人手不足が続き、必然的に一人で抱える仕事量が増えてしまっています。
辞めたいと思う前にできることから始めてみよう!
簡単に辞めるのではなく、どうしたら保育士を継続できるのかを考えるのも大切でしょう。長く続けることによって、やりがいや楽しさも増えていき、働いていて良かったと思えることも多くなるはずです。
ここでは、保育士を辞める前にできることについて解説します。
目安の時間を決める
自分が日々抱えているタスクが、どれだけあるか書き出してみるのもよいでしょう。そのうえで、各タスクにどれだけの時間を割り当てられるか考えてみましょう。
この仕事は何時まで、次の仕事は何時からなどを決めると、それぞれのタスクに必要なスピードが把握できます。
作業分担する
担当業務にしっかりとした決まりがなく、業務の担当が曖昧になることがあります。いつの間にか、業務負担に偏りが生じ、キャパオーバーになってしまいます。
一度、保育士それぞれの業務を見直し、皆で効率的に仕事を終わらせられるよう、工夫してみるとよいでしょう。
ICTの導入
保育士の業務は、未だに手書きのものが多くあります。それを思い切ってパソコンやスマホで情報管理しICT化することで、業務の手間が省け、情報管理が簡素化し、残業を減らし、体の負担を減らせるでしょう。
保育士求人サイトで転職
色々な方法で仕事の効率化を図っても、限界もあるでしょう。子供たちを想うばかりに無理してしまい、自分の体を壊してしまっては元も子もありません。ずっと同じ職場にいることだけが正解ではありません。求人情報を集めてみるのもよいのではないでしょうか。
転職活動の時間を捻出できないという人には、保育士専門の求人サイトの利用がおすすめです。
求人サイトであれば、いつでも自分の都合の良い時間に閲覧できますし、気になった求人があれば、インターネット上でエントリーもできます。違う環境を覗いてみるのも日々のストレス解消にとても有効でしょう。
まとめ
「辞めてしまおうかな」と考えながら子供たちに接していては、本当の笑顔を出すのも難しくなるでしょう。子供が好きで保育士になったのであれば、環境に流されて保育士という仕事自体を嫌いになるのではなく、環境を変えてみたり、先輩保育士に相談したり、ときには別の保育園に転職するのもよいでしょう。子供たちに心からの笑顔で対応できるように、様々な選択肢を模索するのも保育士人生を充実させるために必要です。