保育士の求人票はどこをチェックすべき?自分に合った職場が分かる?
情報のもとになる「求人票」は、見方が分かっていないと実際に採用されてから認識のずれが出てきて早期退職につながるかもしれません。この記事では、保育士にとってよい求人票の見方や、チェックポイントを紹介しています。また、転職を成功させるコツも解説しているので、よりよい保育園に転職したいと思っている人は参考にしてください。
保育士にとってよい求人とは?
保育士にとってよい求人は、それぞれ希望があるようにひとりひとり異なります。人によっては「今より給与アップしたい」「小規模でアットホームな環境で子どもに寄り添った保育がしたい」など、魅力や希望はさまざまであるからです。しかし、誰にでも当てはまる見極めポイントを3つ紹介しているので参考にしてください。
・保育方針…自分の理想と保育園の保育方針が近いか
・労働環境…月給、残業や休憩の有無、週休、福利厚生など
・人間関係…常に求人を出している保育園は職員が集まりにくい可能性があるので要注意
よい求人の条件はひとりひとり違いますが、紹介した3つのポイントをチェックしておけば比較的働きやすい職場となるでしょう。求人票を出している保育園は、給与や条件などの基本的な情報のほかに、保育園の方針などの保育園のセールスポイントを記載しています。
自分の希望に合っているかどうか考えてみることが大切になるでしょう。
保育士の求人票でチェックすべきポイント
採用されたあとに認識のずれがないように、数ある中の保育士の求人票でチェックすべきポイントを4つ紹介します。
給与は手取りで判断する
手取りの給料は健康保険料や雇用保険料など差し引きされるため、額面の約8割が手取りの金額となります。給与は特別な記載がなければ、基本的に基本給と諸手当が含まれた「額面」で記載されています。額面が高くても実際に計算してみたら手取りが違っていることがあるため、ほかの情報も記載されていないか把握しましょう。
残業の記載
給与の中には残業代が含まれて記載されている場合があるため、月にどのくらいの残業があるかを把握しておきましょう。求人に「固定残業代」と記載されている場合は、給与の中にあらかじめ残業代が含まれていることを意味しています。残業がどのくらい定められているのか、時間を越えた場合は別途で残業代が出るのかも把握しておく必要があります。
社会保険の有無
社会保険が完備されていない場合には、自分で国民年金や国民健康保険に加入しなければいけないので、確認すべき項目です。社会保険には「雇用保険・労災保険・厚生年金保険・健康保険」の4つで、雇用保険と労災保険については雇用する事業所側に加入する義務があります。
しかし、厚生年金保険と健康保険については加入が義務付けられていない事業所もあるので確認することが必要です。
試用期間の条件
雇用形態にかかわらず「試用期間」という能力や適性を見極めるための期間がある場合は、試用期間がどのくらいか、本採用になるまでの待遇の差を把握しておきましょう。求人票だけで保育園の内情をすべて把握するのはできませんが、紹介した求人票をチェックするポイントが分かれば、記載内容の裏に隠れている情報を見落とさないでしょう。求人票に記載されていないことや、疑問があればそのままにせず面接などで聞くことが大切です。
保育士が転職を成功させるコツ
求人票に記載されている内容を理解した上で、不明点や疑問点を自分で確認することが大切です。転職活動とは、ただ好条件を探すだけでなく、自分がどうして転職したいと思ったのか、あなたが変えたいと思っている問題を改善し、よりよく働ける保育園を探すためです。
求人の基本情報を見るのは前提ですが、あなたにとってよい求人を見極められると転職の成功につながるでしょう。求人票のほかにも、転職を成功させる2つのコツがあります。
・園見学する
・求人、転職サイトを利用する
自分の希望条件に合った求人票を見つけたら「保育園や事業者のホームページを確認する」「応募前に問い合わせや、面接で質問する」などして納得した上で入職を決めましょう。
また、求人・転職サイトでは、あなたに合った求人を紹介してくれるだけでなく、書類作成や面接対策などの転職活動のサポートもしてくれるサイトもあります。転職活動は孤独になりがちなので、スムーズに活動がすすむよう求人・転職サイトを利用するのもよいでしょう。
まとめ
保育士にとってよい求人は、ひとりひとり異なり自分の希望に合っているかどうか考えてみることが大切です。「保育方針」「労働環境」「人間関係」のポイントをチェックして働きやすい職場を選ぶとよいでしょう。保育士の求人票では、給与は手取りで判断することや、残業の記載などの4つのチェックすべきポイントを把握しておくと、採用されたあとに認識のすれがありません。
保育士が転職を成功させるコツは、求人票に記載されている内容を理解した上で、不明点や疑問点を自分で確認することが大切です。今抱えている問題を改善できるよりよい保育園が見つかるように、園見学や求人・転職サイトを利用するとスムーズに転職活動ができてよいでしょう。あなたに合った保育園が見つかり転職活動がうまくいくよう願っています。