転職時に気になる!保育士の退職金の平均金額は?

公開日:2023/02/15   最終更新日:2022/12/14


今勤務している保育園をやめようかと考えたとき、退職金について気になるという方も多いのではないでしょうか。できれば退職金を受け取りたいけれど、自分は退職金がもらえるのかどうか分かっていないという方もいます。ここでは、保育士の退職金について平均金額や条件など詳しく解説します。

退職金をもらえるケースともらえないケースがある

まず、基本的に退職金制度は正社員・正職員向けの制度で、アルバイトやパート勤務といった非正規職員の場合は長期間勤務していても退職金支給の対象とはならないことがほとんどです。正社員・正職員であれば必ずもらえるかというと、そうではありません。退職金の支給は法律で義務付けられているものではありません。そのため、市立保育園の場合退職金の支給がある園とない園があります。

また、支給を受けるためには勤続年数などの支給条件を満たさなくてはいけません。自分が勤めている園には退職金制度があるのか、制度があった場合は支給要件と自分が条件を満たしているかどうか確認をしましょう。せっかく長く勤めたのに退職金がもらえないと後から分かってしまうと、なんだか損な気もしてしまいます。もちろん退職金がなくても雰囲気がよくやりがいをもって働ける園、人間関係が良好な園などよい職場はたくさんあります。

大切なことは自分が納得して働けるかどうかです。就職にはたくさんの条件がありますが、自分の中で何が大切な条件なのか、就職活動ではどのように優先順位をつけて働くかあらかじめ明確にしておくと転職・就職活動をスムーズに進めることができます。自分が働くうえで大切な条件と順位付けは就職活動をはじめるまえに整理しておくのがおすすめです。

公立と私立とでは退職金の額や条件が異なる

公立の保育園は退職金の有無も、支給金額も、各地方自治体の条例で定められた内容に準じます。公立園の退職金は、退職日直前の基準月の給与月額に、退職理由や勤続年数といった条件による掛け率をかけて算出します。総務省の資料によれば、平成31年時点で地方公務員のうち調査対象となっているすべての市区町村の一般職員の退職手当支給額平均は約1,400万円で、60歳定年での退職手当支給額の平均は約1,900万円となっています。私立保育園の場合、退職金の支給要件は園の就業規則によって決まっています。

退職金を支給しなかったとしても違法ではないので、退職金制度がそもそもない園もあります。私立保育園はほとんどが社会福祉法人で、その大半は「退職金共済」に加入しています。退職金はそこから支払われる仕組みになっていることが多いです。共済の退職金手当早見表によれば、たとえば月給17万5,000円で勤続1年の場合の退職金は9万1,350円、勤続10年で91万3,500円、勤続20年で357万7,875円となっています。

勤続年数が長くなるほどもらえる退職金の額も大きくなります。園の運営母体が株式会社となっている場合は退職金の金額も各園で定められています。金額を知るためには各園の就業規則を確認する必要があります。福祉医療気候に加入している園の場合は、WAM福祉医療機構が公開している退職手当金計算シミュレーションページで退職金の仮計算ができます。退職金が支給されるタイミングは退職後1か月~3か月程度と幅があります。退職金をすぐに使用したいという人は、支給日の確認も行っておくと安心です。

退職金をもらえる職場を探そう!

「転職先・就職先は退職金がもらえるところがいい」という保育士さんは多いのではないでしょうか。ただ、とくに私立園に面接で「退職金は確実にもらえますか」とはなかなか聞きづらいものです。確実に退職金がもらえる職場を探すには転職エージェントを活用するのがおすすめです。保育士の求人や転職支援に特化したサービスもあり、そうしたサービスのキャリアアドバイザーは各保育園の内情に精通しています。自分からは聞きにくい待遇面をかわりに確認してもらうことができます。

もちろん、求人サイトの条件で「退職金あり」の項目にチェックを入れて検索することもできますが「本当かな?」と確認したいときにもキャリアアドバイザーは活用できます。転職支援のエージェントがついてくれる求人サイトは、条件やキャリアを伝えれば自分のあった職場をキャリアアドバイザーが紹介してくれるので、転職活動の手間もかなり省くことができます。

自分で検索しても見つけられなかった職場を紹介してもらえるケースもあります。「退職金がある」だけでなく「ボーナスがある」「有給が取得できる」「福利厚生が充実している」など、条件や待遇にこだわって間違いのない転職をしたいと考えている保育士さんは転職エージェントを利用するとよいでしょう。

まとめ

長く勤めたいと考えているからこそ、事前の情報収集はとても重要です。退職金があるかどうかは園によって異なります。退職金制度のある私立園を希望する場合は、転職エージェントを活用したり求人サイトの希望条件で退職金ありを選んだりして探してみてください。こちらで紹介した内容を、納得のいく転職・就職活動に活かしてください。

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

会社名:株式会社リンケージ 住所:大阪府大阪市淀川区西中島7-1-26オリエンタル新大阪ビル5階 電話番号:050-3204-0014 保育士oneは、保育士業界に特化した転職エージェントで

続きを読む

保育士として働くなかで、療育について耳にしたことはあっても、どうすれば療育で働くことができるのか、疑問に思う方は多いのではないでしょうか。実際に保育士の資格を活かして、療育保育士として活躍し

続きを読む

転職を考えている保育士の方へ、役立つ情報として「再就職手当」についてお伝えします。自身が再就職手当を受ける資格を持っているかどうかを確認してみてください。さらに、ハローワークを経由せずに転職

続きを読む

「子供が好きで保育士になったけれど、仕事が多すぎる」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。やりがいもあり充実しているけれど、「プライベートの時間がない」「責任が重い」などの理由から、継続し

続きを読む

情報のもとになる「求人票」は、見方が分かっていないと実際に採用されてから認識のずれが出てきて早期退職につながるかもしれません。この記事では、保育士にとってよい求人票の見方や、チェックポイント

続きを読む

数多くある保育士の求人の中から自分に合った保育園を探すとき、どこを重要視すればよいか分からない人も多いでしょう。この記事では、保育士求人の探し方のポイントやコツ、また探すときに気を付けるNG

続きを読む

フリー保育士とは聞いたことがあるけど、具体的にどんな役割か分からず不安な人もいるでしょう。この記事ではフリー保育士の仕事内容や役割を紹介しているので、どんな役割かイメージがついて安心です。ま

続きを読む

転職を考えるなら、なるべく良い条件で自分にあった職場を選びたいものです。より多くの求人を探せるように、転職サイトの掛け持ちをしようと考える方も多いのではないでしょうか。 今回は、保育士転職サ

続きを読む

今勤務している保育園をやめようかと考えたとき、退職金について気になるという方も多いのではないでしょうか。できれば退職金を受け取りたいけれど、自分は退職金がもらえるのかどうか分かっていないとい

続きを読む

働く親を持つ子どもたちを預かる「保育士」という仕事は、社会を支える縁の下の力持ちのような存在です。そんな保育士の方の中には、転職を考えている方も多いでしょう。そこで視野に入れてほしいのが、保

続きを読む